Raspberry PiをSambaサーバーとして動かせるようにするまで。

OSイメージをmicroSDに書き込み

ここはMac/Windowsでの作業。

  1. Raspberry Pi OS – Raspberry Pi” から Raspberry Pi Imagerをダウンロードしてインストール
  2. 「システム環境設定」 > 「セキュリティとプライバシー」でRaspberry Pi Imagerにフルディスクアクセス権限を付与
  3. microSDをMacに差し込む。OSだけのインストールなら8GBぐらいでOK。
  4. Raspberry Pi Imagerを立ち上げて、Operating Systemに”Raspberry Pi OS Lite”、Storageで先ほど差し込んだmicroSDを選択し、”WRITE”で書き込み開始。

……が公式手順。

ただ、年に1回あるかないかのRaspberry Piの起動ディスク作成のためだけにわざわざ専用ソフトをインストールするのもアホらしいので、”Operating system images – Raspberry Pi“から適当なOSイメージをダウンロードして、balenaEtcherddコマンドあたりで書き込む方がいいかもしれない。

書き込みが終わってもMac/Windows上での作業が続くので、microSDはそのまま。

ヘッドレス設定のための仕込み

引き続きMac/Windowsでの作業。

sshの起動設定

microSDのルート直下にsshという名前の空のファイルを作成すればsshサーバーが起動する。デフォルトで起動しているわけではないので注意 (ファイルじゃなくてsshという名前の空のフォルダでもいけたので、Windowsマシンだとそれでいいかも)。

$ touch ssh

起動したらファイルは自動で削除される模様。

ヘッドレスじゃなくてもよければ、raspi-confコマンドで設定。

同じくルート直下に以下の内容のwpa_supplicant.confというファイルを作成。

ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP

network={
    ssid="<SSID名>"
    psk="<パスワード>"
}

OSの設定

ここからはRaspberry Piでの作業。

microSDをRaspberry Piに差し込んで電源を入れ、完全に起動するまでしばらく待つ。

これで、

  • ホスト名 raspberrypi.local
  • ユーザー名 pi
  • パスワード raspberry

でアクセスできるようになる。

アクセスできたら、最初にパスワード変更。

$ passwd

ホスト名変更、時間帯変更、その他。

$ raspi-config

ソフトウェア更新。

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade

Sambaインストール。

$ sudo apt install samba

smb.confの編集

nano /etc/samba/smb.confでsmb.confの編集。(エディタはviでもいいけど)

末尾に以下を追記。

[pi]
  comment = Welcome
  path = /XXXXXXXX
  public = no
  read only = no
  browsable = yes
  force user = pi

path = /XXXXXXXXは自分の環境に合わせて適宜書き換え。

Sambaサーバーを再起動。

sudo systemctl restart smbd

Sambaのユーザーパスワードを設定してSambaサーバーを再起動
(Sambaのユーザーとマシンのユーザーは別物なので、セキュリティ的にはパスワードも別にした方がいい)

sudo smbpasswd -a pi
sudo systemctl restart smbd

動作確認

sudo pdbedit -Lで出力にpi:1000というのがあれば設定完了。